映画ですっかり有名になった長野県大鹿村の大鹿歌舞伎。
以前、東御市のワイナリーへ取材に行った時に、東御市にも歌舞伎舞台があって毎年4月29日に公演していると聞いていました。長野県の農村歌舞伎は大鹿村だけかと思っていましたが東御市は1時間以内の距離、GWの最中ですが、いそいそと出かけました。
歌舞伎舞台は上信越自動車道 東部湯の丸ICから車で5分程度の東御市祢津地区の日吉神社本殿の背後にあります。参道階段付近には駐車場がなく近くの小学校のグランドが駐車場となっていました。満開の桜を見ながら参道の階段を上り神社へ。地域の農産物やお菓子、露天も出ていて思ったより賑やか。会場へ行くとすでに数百人が開演を待っていました。舞台前は平らですがその後ろは斜面、舞台を見下ろす擂り鉢のような会場です。ここの回り舞台は日吉神社が建てられた1752年のものと言われ、歌舞伎そのものは250年の伝統との事です。
地方の伝統芸能はたくさんありますがユーモアもあり、分かりやすい農村歌舞伎にはその土地の季節の景色も相まって更に人気がでるかもしれません。
お客さんはそれぞれお弁当を持って初夏の一日を楽しんでいました。最初の演目は子ども歌舞伎の「義経千本桜」、満開の桜の花びらよりもおひねりがたくさん舞っていました。