赤い蕎麦の花で有名なのは開田高原は木曽御岳ロープウェイの麓。只、笹屋ホテルからはかなり遠いですし、特に蕎麦は好物でもないので訪ねるのも先送りになっていました。紅葉の前の信州の見所をあれこれと検索していて、上伊那郡箕輪町の赤蕎麦畑の画像を発見、高速道路を使って1時間半程度なので訪ねてみました。
長野自動車道伊北ICから「赤そばの里」という案内板を頼りに10分程度で駐車場着に到着、駐車料金が無料なのはうれしいです。舗装された山道をまた10分程度歩くと、視界には一面に赤の絨毯、予想外の景色にびっくり、山の緑とのコントラストも絶妙です。
平日にかかわらず大勢の人が来ていますが、ほとんどの人が目的は写真です。持っているカメラは皆本格的、確かにこの景色を撮るには広角レンズが必要ですね。手のひらサイズのデジカメでは肩身が狭かったですが何枚も撮って帰りました。
1987年にヒマラヤの標高3800mのところから持ち帰られた赤い花の蕎麦はその後品種改良され「高嶺(たかね)ルビー」と名付けられたそうです。
赤そばの里からインターに戻る途中に留美庵というお蕎麦屋さんがあって、赤蕎麦が食べられます。せっかくなので赤蕎麦のざる蕎麦を注文、色は普通の蕎麦とそれほど変りません。店の方に聞いてみると普通の蕎麦よりはコシが強く、風味も濃いとの事、蕎麦には鈍感な私ですが確かにコシが強く噛む程に蕎麦の甘みを感じたような気がしました。赤い風景に感動した直後なので味もひとしおだったかも知れません。料金はざる蕎麦で1100円、ちょっと高めですが手の届かない「高嶺の花」でもないのでお蕎麦好きの方は試されてはいかがでしょうか。
花の見頃は例年9月下旬から10月上旬、カメラを忘れずにお出かけください。