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新しい発見は寄り道から 長野市松代町

掲載日/2013年1月
明徳治の入口

 真田十万石の城下町だった長野市松代町は出身の著名人も多く、歴史と文化の町として知られています。映画「硫黄島からの手紙」で有名になった栗林中将(没後大将)も同町出身でお墓も生家に近い明徳寺にあります。
寒波襲来、遠方は遠慮して今回は笹屋ホテルからも近い明徳寺を訪ねてみました。

栗林中将のお墓に供えられていたボトル

 場所は松代町の中心から県道35号線で真田町方向へ15分程度のところ、参道から仁王門をくぐって本堂に出ます。 本堂前には陸軍大将栗林忠道之墓と川中島の戦いで活躍した武田軍の武将、高坂弾正忠昌信之墓の案内もありました。栗林中将のお墓は本堂の左30m位の分かりやすい場所にあります。栗林中将はジョニ赤の愛飲者だったようですね。お墓にはジョニ赤のボトルが何本も供えられていました。陸軍内では少ない知米派で国際事情にも明るく対米開戦には批判的だったということです。映画の中でジョニ赤を飲んでいるシーンがそれを象徴しているかのようです。冷え込む境内は他に参拝者もなくひっそりとしていました。辞世の句碑を暫く眺め、手を合わせて境内を後にしました。

皆神神社ピラミッド参道…?

 さて、一路ホテルへと帰り道、妙な看板を見つけました。
「皆神神社ピラミッド参道入り口」です。

 ここは皆神山という標高約700m、周囲8㎞で他の山脈から完全に離れた独立山です。30~35万年前にできた溶岩ドームの跡で、人工的なその形からピラミッド伝説が出たことは以前に聞いたことがありました。
一時の古代ミステリーブームで終わっていたと思っていましたが堂々とした案内看板に「寄り道」という事で山道を上りました。車で5分、山頂に着きました。
山頂には皆神神社があり、思いの他りっぱな佇まいです。駐車場には妙な説明書きがありました。要約すると、ここは遥か古代のピラミッドで山頂は宇宙船の発着に使われたとか…。りっぱな神社の横にいたずら書きならすぐに撤去ですが、古いので随分前からあるようです。

山頂からの景色 北アルプス方向は絶景

 神社のすぐ隣には閉場したミニゴルフコース、少々混乱しながら本殿に参拝して辺りを散策しみました。ピラミッド伝説の真相はわかりませんが山頂からの景色はすばらしいです。特に北アルプス方向は絶景で、冠雪の山々がパノラマ状態で視界に飛び込んで来ます。残念ながら当日は曇り空でしたが、天気がよければ絶好の撮影スポット、これからは雪が積もるので次回は桜の季節に残雪のアルプスを撮りに来ようと思いました。皆神山山頂、なんとも不思議な場所でしたが、寄り道のおかげで新しい発見ができて得した気分です。
子供の頃は寄り道をすると叱られたものですが、大人の旅行は堂々と寄り道して、ご自身の新しい信州を発見してみてください。