長野県では白鳥の飛来場所として安曇野市犀川のダム湖（通称白鳥湖）が有名ですが2006年頃から千曲川にも飛来するようになりました。
新潟地方が大雪の時ほど飛来数も多いそうで、昨年は千曲市でも50羽近く確認されたようです。

2月下旬、前日の夜からの雪は明け方にはやんで、春を思わせるような日差しの午後、コハクチョウが来たという情報に近くの千曲川河川敷の公園に行ってみました。
青い水面にまさに雪のように白いコハクチョウが四羽、のんびりと泳いでとても絵になる風景です。毎日ここに飛来するわけではないようで、たまたま気が向いたのでしょうか。普段は、市内の畑や田んぼで餌を探して過ごしているようです。

この詩に竹久夢二は千曲川河畔を佇む女性と月見草で描いています。
年中行事的な護岸工事は川の氾濫を防ぎ、安全な河川へと必要な事ですがかつての情緒は時代とともに変化しています。それにしてもいつもと変らない川の風景も四羽の白鳥で全く新鮮に見えるのも不思議なものです。白鳥にとっては今回立ち寄りの戸倉上山田温泉千曲川は居心地がよくて、また来年も来てくれる冬のリピーターになってほしいものです。