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♪尋ねまほしき園原や…♪ 花桃街道 園原の里から~前編~

掲載日/2013年5月
南信州の「はなもも街道」

南信州伊那谷と木曽谷を結ぶ国道256号線は「はなもも街道」と呼ばれ4月中旬から木曽妻籠宿・昼神温泉・南木曽温、4月下旬からは月川温泉・下清内路・5月中旬からは木地師の里・富貴畑温泉・上清内路と各地区に植えられた数千本の花桃を楽しむことができます。
例年、見頃がゴールデンウィークを挟む為、相当混雑するとの情報からなかなか足を運べませんでしたが、今年のカレンダーから連休の谷間をついて4月30日に尋ねてみました。昼神温泉ガイドセンターに寄り、今日の見所を聞いて中央自動車道園原ICからほど近い、阿智村園原の里にある月川温泉にいくことにしました。

色が雨に映える花桃の絶景

園原の里の観光案内には源氏物語に登場するとか長野県の県歌「信濃の国」の第4章節の出だし、♪尋ねまほしき園原や…に歌われているとか、花桃以外にも興味をそそる部分があり、その辺をガイドセンターの職員さんに聞くと、園原の里に「はゝき木館」というビジターセンターがあり、詳しく説明してくれるというので場所を教えて頂きました。前日の晴天と変わってこの日は雨、写真を撮るならそのほうが色が映えると自分を宥めながらカーブの続く道を20分程度走ると道路脇、山肌に花桃が見えてきます。平日で雨模様ということも有って空いているのか駐車場はクローズ、花桃まつりの看板はさらに先への矢印に、メインはこの先かと車を走らせ本会場の駐車場へ。車を止めて歩き出すと中央を流れる阿知川の両岸は満開の花桃で埋め尽くされています。

「花桃まつり」の看板

阿知川には手前と先に二つの橋があり双方撮影ポイントです。色が雨に映えるとはこのことでとても綺麗に見えました。花桃街道の始まりは実業家で政治家、また日本の電力王と言われた福沢諭吉の娘婿、福沢桃介が大正11年、ドイツのミュンヘンで三色に咲く花桃を見かけ、3本の苗を購入し木曽の発電所の庭に植えたのが始まりと言われています。
「花桃の里」と呼ばれる園原の里・月川温泉の花桃は5000本。満開の川岸、傘を片手に歩きながら只々シャッターの数が増えていきました。

 念願の花桃を堪能して、いざ帰るころになって雨が上がってきました。天気のよい日に岸に座ってのんびりするのもいいなあと少々残念な気持ちで花桃の里を下りました。雨の上がるのを待っていたわけではないと思いますが自家用車、観光バスがたくさん会場に向かっていきました。連休の混み具合が想像できるようです。

さて、この後は♪尋ねまほしき園原や…について園原ビジターセンター「はゝき木館」を尋ねます。パンフレットのキャッチには「東山道と古文学・園原の里」とあります。難しい話だったら困るなあ…と思いながら国道に出る途中を案内板に沿ってハンドルを切りました。

※国道256号線へは東京方面からは中央道飯田山本ICから国道153号線経由、中央道園原ICは名古屋方面からのみ利用可能ですのでご注意ください。