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自然探勝園にある古刹  千曲市大雲寺の蓮

掲載日/2013年9月
蓮の向こうに見えるのが千曲市大雲寺

 千曲市八幡にある大雲寺は1581年創建の曹洞宗の古刹、周辺では春は桜、夏は蓮の花、秋は紅葉と楽しめる為、長野県の自然100選にも選ばれる自然探勝園で、特にしだれ桜と蓮の花にはカメラファンも多いようです。

 今年の春にしだれ桜を見ようと行きましたが、例年よりかなり早めの開花に見頃の時期を逸してしまいました。蓮の花は午後になると閉じてしまうということから、なかなか時間を合わせることができなかったのですが、しだれ桜と同じにならないよう、お盆の最中ですが15日に10時頃訪ねてみました。

 蓮池の花を挟んで向こう岸には石垣に建つ大雲寺が古城のように見えて中々の景色、有名な上越市高田城址公園の蓮池と規模は比較にはなりませんが、その分静かなところなのでのんびり花の観賞ができます。
花の見頃は7月から8月ということですが、ちょっと遅かったのか花のピークは過ぎていました。地元の人も見に来ていましたが10日ほど遅かったかなといっていました。池の周辺には桜が400~500本植えられているとの事で、お花見や秋の紅葉を楽しむのもいいですね。

千曲市大雲寺の蓮

 花が終わった後には実が残っていて如雨露(じょうろ)の先にそっくり、以前からそう思っていたのですが改めてネットで探ってみると、交換用の先の部分は「ハスの実」と呼ばれていてネットでも販売されていました。
ガーデニングをされている方は当たり前のように知っているかもしれませんが、ちょっとびっくりです。検索ついでに勉強になったのが四字熟語の「一蓮托生」です。これは仏教語で「よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮の花の上に身を託して生まれ変わること。転じて、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること…」(goo辞書)とありました。本来は善人に対してあった教えだったのですね。また、蓮池の泥が濃いほど大きな花を咲かせるそうです。

 観光スポットとされているところには景色だけではなく、ちょっと深く入ることで意外な発見に出会うこともあります。混雑する連休には思い切ってマニアな観光スポットを訪ねてみるのも良いかもしれません。当館からほど近い姨捨駅や秋の棚田はお勧めですので、そこから車で10分程度、紅葉の大雲寺も訪ねてみてはいかがでしょうか。