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南信州のアルプス芳るウィスキー 信州マルス蒸留所

掲載日/2014年1月
信州マルス蒸留所 入口の看板

 12月も下旬、雪の舞う日が多くなり、本格的な積雪となる前に南信州駒ヶ根の「信州マルス蒸留所」を訪ねました。長野自動車道更埴ICから松本方面に向かいます。伊那IC付近からは右に中央アルプス、左には南アルプスが見えてきます。南信州のアルプスは何度か見ていますが、雪化粧は初めて。特に南アルプス仙丈ケ岳は冬の青空に映えてとても綺麗です。長野自動車道では小黒川SAから良く見えます。駒ヶ根ICから駒ケ岳ロープウェイ方面へ車で15分程度、駒ケ岳から流れ出る太田切川沿いに蒸留所はありました。地ウィスキーの火付け役とも言われたマルスウィスキーは、鹿児島の焼酎メーカー本坊酒造が本格的なウィスキー造りの理想の地を求め、山梨工場を経て、中央アルプス駒ケ岳山麓標高798mの地に蒸留所を開設しました。

熟成庫の中は樽がぎっしり

 ショップ内で見学受付をして熟成庫から回ります。倉庫内にはぎっしりと樽が寝かされ、甘い匂いが漂います。自由見学の為、ガイドさんは付きませんが案内書に沿って蒸留行程のポットステルのある建物へ。
説明はセルフの音声ガイドでコースの最後は試飲コーナーです。一部有料ですが同社系列の南信州ビールも用意されていました。ショップでは焼酎、ワインも販売されています。

ポットステルも見学できます

 車の運転があるので残念ながら試飲はできませんがブレンドのウィスキーを1本と南信州ビールを買いました。帰りはインターまで同じ道を走りましたが、真っ直ぐな坂道を下る正面には仙丈ケ岳の他3000m級の南アルプスが綺麗に見えて、北アルプスに比べるとなんとなく優しい感じがしました。同じ3000m級の山でも北アルプスの方がゴツゴツしているのは南アルプスより新しいからだと聞いたことがあります。駒ヶ根IC付近には他に養命酒駒ヶ根工場もあって、アルプスが恵む清冽な水と冷涼な環境が、この地を南信州のお酒造りの聖地にしているようです。

南アルプスが綺麗に見えました

 自宅に帰って早速ウィスキーをロックで飲んでみました。すっきりと口当たりが良くピリピリぜず、香りを残しながらすーっと融けていきます。買い置きのいつものウィスキーと飲み比べるといっそうはっきりしました。雑みの無い味とはこういう事かな…蒸留所から見えたアルプスと脇を流れる太田切川の透き通る水が目に浮かびました。