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音を奏でる玉手箱 諏訪湖オルゴール博物館「奏鳴館」より

掲載日/2014年3月
諏訪湖オルゴール博物館「奏鳴館」

 3月4日、笹屋ホテルオプショナルバスツアーで諏訪湖オルゴール博物館「奏鳴館」に同行してきました。平地には多少残雪があるものの、諏訪湖の水面は穏やかで間近な春の訪れを感じさせます。諏訪大社秋宮参拝と名物「塩羊羹」のお店で買い物の後、オルゴール博物館「奏鳴館」を訪ねました。
外観はオルゴール博物館らしい洋館で1階がショップ、カフェ、展示室、2階は実演もある展示室になっています。毎時30分からスタッフの方が解説しながら実際に古いオルゴールの音を聞かせてくれます。オルゴールの歴史や仕組みの説明を受けながら110年前のオルゴールの音を聞かせて頂きました。

1階のショップ、カフェ

普段身近にある手巻きの小さなオルゴールはクリアーですが音は金属音、こちらの木製の大きな箱に組み込まれたオルゴールからはオルガンのように柔らかで深みのある音になり楽器というイメージです。解説でびっくりしたのはオルゴールが日本語ということです。江戸時代、オルゴールと同じ仕掛けで演奏されるストリートオルガンがオランダから伝わりました。オルガンはオランダ語ではオルゲル、日本人にとってはオルゴールと聞こえたのでしょうか。音の出る箱はいつしかオルゴールになりました

展示室

その後日本でもオルゴール造りは盛んに行われました。諏訪地域は製糸業から精密業へと発展し、時計、カメラ、オルゴールの製造が盛んになり、特にオルゴールは一時期には世界シェア90%を誇っていました。
「奏鳴館」は製造量世界一のシェアを持った地元企業日本電産サンキョー社のコレクションを展示した博物館です。

展示室

 2階の展示室には他にもヨーロッパの100年以上前の大きなオルゴールがずらりと並んでいます。扉を開ければ100年前の音が聞こえるアンティークなオルゴールは音の玉手箱のようでした。
「奏鳴館」にはオルゴール作りの体験工房もあります。場所は諏訪大社秋宮のすぐ手前にありますので、参拝の後にのんびりコーヒータイムを兼ねて訪ねてみてはいかがでしょうか。