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地葡萄からブルーベリーへ 真田の里の観光農園

掲載日/2014年8月
真田氏歴史館

 再来年のNHK大河ドラマが「真田丸」に決定し、真田氏の里、上田市では観光PRも益々盛んになってきました。観光スポットとしては市街地の上田城跡や真田太平記館が有名ですが、今回は真田氏発祥の地にある、真田氏歴史館を訪ねて みました。

 上田市中心からは国道144号線を菅平高原方向に車で20分程度のところにあります。真田氏が上田城を築城する前の館跡に隣接して、平成2年観光施設として建てられました。館内には真田氏に関する古文書、大阪城真田丸の絵地図、各種模型、写真が展示され、真田氏が活躍した時代背景も分かりやすく解説されていました。
ボランティアガイドさんが居るのは土曜、日曜とのことでしたが、当日は平日ながら運よくボランティアガイドさんが居て、いろいろ番外の話も聞かせて頂きました。

歴史館から市街地に戻る走路沿いにはブルーベリー農園があります

地元の人にもあまり知られていなかった施設でしたが、最近は随分来館者が増えたとのことで、駐車場には遠方からの車が並んでいました。
上田城跡見学の方も多いと思いますが、せっかくですから、ちょっと足を延ばして見聞を広げてみてはいかがでしょうか。

 さて、歴史館から戻る道路沿いにはブルーベリーの幟が立っていて、観光農園もあります。長野県の観光サイトではこの地域のブルーベリー農園は紹介されていないので、いつから栽培が盛んになったのか気になりました。上田市真田の郷 農 村交流館という建物に車を止めて聞いてみることにしました。裏にはブルーベリー畑があって、観光農園もやっているようです。中には地元のおじいさんが居て、いろいろ教えて頂きました。

大きな実をつけたブルーベリー

 真田町のブルーベリー畑も荒廃農地対策で始まったようです。昭和30年代までは桑畑、その後りんご栽培が盛んになりましたが、後継者不足で荒廃していくのを防ぐために10年ほど前からブルーベリーの栽培が始まり、観光農園が始まったの は5、6年前からだそうです。地元では野生のものを地ブドウと呼んでいましたが、標高の高い所で見かける為、里では栽培できないと思っていたようです。荒廃農地対策といえば、上田市のお隣、東御市のワイン特区を思い出します。「この辺は果物栽培に恵まれている土地」とおじいさんが言っていましたが、真田町も日照時間、寒暖差が果物作りに適しているようです。

 許可を頂いて畑の中に入り写真を撮らせていただきました。地ブドウと呼ばれるだけあって、実の付き方はブドウの房に似ています。夏の日差しを充分浴びて完熟した実は大きくて、丁寧に育てられた証のようです。真田町のブルーベリー栽培はまだまだ発展途上、帰り際に「いっぱい宣伝して」と言われました。この施設では小売りはしていないので、近くの農産物直売所で1パック買ってみました。畑で見た通りの大きさで、口に入れるとその甘さにびっくり、かなり糖度がありそうです。

 長野県は全国一のブルーベリー生産地、真田氏歴史探訪の合間のブルーベリー狩りも夏の信州旅ならではの楽しみ方ではないでしょうか。
真田町のブルーベリー狩りは7月から8月下旬まで楽しめますが、農園によっては多少異なるので最初に観光案内所を訪ねてみてください。