避暑と紅葉の時期に挟まれた9月は残暑もあって観光には中途半端という感があるかもしれませんが信州の所々で
夏と秋の狭間を感じられるのも9月の観光ならではと思います。
今回はそんな風景を探しに、コスモスや秋蕎麦の花も楽しめるという、上田市塩田にある塩田東山観光農園を訪ねまし
た。上田市街からは県道65号線を松本方面に向かい、生島足島神社前へ出る途中を左折して5分程度。店舗は道路沿いにあって、農産物も直売している小さな道の駅のような構えですが、周りにはコスモスはおろか果物狩りの畑も見当たらないのでお店に入って場所を教えて頂きました。
コスモス園は店舗から車で2、3分山道を上ったところにありました。教えられた道は近道で少々狭いですが、観光
バスも上がれる道もあるとの事です。コスモスはお店で言われた通りまだ咲き始めでしたが、山の斜面を流れる風になんとなく秋の匂いを感じます。ここは1haに数万本という規模で、一目100万本と言われる黒姫コスモス園には到底適いませんが眼下に塩田平が一望できて正に爽快。ここはここで価値があるなと思いました。コスモス園の周りには一面の蕎麦畑が緑の絨毯を広げています。
蕎麦の花の見頃は9月20日頃との事、今回は来た時期が早くて残念でしたが緑が白い絨毯に変わり、コスモスの花が見頃になれば絶好のカメラスポットにもなりそうです。蕎麦の花が有名な所は戸隠高原や南信州の伊那高原、開田高原など、笹屋ホテルからは遠距離になってしまいますが、上信越道利用で笹屋ホテルへお越しの場合なら、ここはかなり穴場かなと思いました。
ぶどう狩り用の大粒のぶどうの脇にはワイン用のぶどうも栽培されています。山を下りて再び店舗に入って景色が良い
ことを話すと、最近はロケでも使っているとの事、また、ここの畑のぶどうを使ったワインが金賞とったとか…。
信州の鎌倉と言われる上田市塩田の無言館や前山寺からは車で15分程度、神社仏閣の見学の合間に訪ねてみてはいか
がでしょうか。景色や秋の花を楽しみながらの果物狩りで獲ったぶどうやりんごはいつもより濃い秋の味がしそうです。