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春うらら、棚田を見下ろすご開帳 姨捨山長楽寺

掲載日/2015年4月
長楽寺入口

 今年は善光寺ご開帳の年、長野市善光寺の他、飯田市の元善光寺や甲府市の甲斐善光寺など六つの善光寺でご開帳が同時に行われています。
ご開帳=善光寺と思っていましたが、棚田や芭蕉も訪れた観月の名所としても知られている姨捨長楽寺でも今年はご開帳を行うとのことで案内チラシも配布されました。
姨捨伝説や句碑のあるお寺というイメージが強いだけにこれは意外、ご開帳が始まったところで訪ねてみました。

長楽寺にも回向柱

観音堂脇の階段を下りた本堂前の庭には回向柱が設置され、本堂内のご本尊「聖観世音菩薩」と白い綱で繋がっていました。本堂は明るくライトに照らされ、ご本尊の後ろには阿弥陀如来を中心に、百体観音が並んでいます。普段はひっそりしている本堂ですがこれにはちょっとびっくりです。
受付を済ませ、祈願蝋燭を灯しご本尊にお参りをしました。ご本尊は普段は観音堂に安置されている秘仏として公開されていませんが昭和50年代から善光寺ご開帳の前の年に公開を始めたそうです。昨年は本堂等の修復工事があり実施できなかった為、今年の公開となりました。

ご本尊「聖観世音菩薩」

 長楽寺は元禄年間の建立と伝えられますが明治初年の神仏分離令により一時無住になり記録も失ったこともある為か、ご本尊が何時頃のものか、現ご住職も詳しくはわからないということです。像高は一尺三寸(50㎝程度)、腰を落として蓮台を両手で差し伸べているのが特徴で、人々を蓮台に乗せて救済する菩薩様の姿であると案内チラシには書かれています。
写真撮影もOKとのことで何枚か写真を撮りましたが、光が上手く当たらず仏様の表情が写真では暗くてわからないのが残念です。本堂内の案内係りの方も何枚か撮ったそうですで「下から照らさないと難しい」と言っていました。まさか、ご本尊の顔にライトアップはできませんね…。

長楽寺からの眺め

本堂の隣のお座敷には赤い毛氈が敷かれ300円で抹茶を頂くことができます。
長野市善光寺のご開帳はたくさんの参拝者で賑わっていますが、のどかな春の棚田や千曲川の景色をのんびり楽しみながらゆっくり手を合わせられる長楽寺のご開帳にも立ち寄られてみてはいかがでしょうか。